乾癬(かんせん)とは?乾癬の症状とは?
乾癬(かんせん)とは、皮膚が角化する後天的な皮膚の病気の1つです。
乾癬は、皮膚が赤くくっきりと盛り上がった後、乾燥した角質が付着し、次第にぼろぼろと剥がれ落ちていきます。かゆみがあることや掻くことで広がることもあり、症状は長期的に悪化や軽快になります。
また、乾癬の症状はまれに全身にも及ぶこともあることから、非常に辛い皮膚病の1つと言われています。
そこで、乾癬と、乾癬の症状とはどのようなものなのでしょうか。
乾癬(かんせん)とは?
乾癬(かんせん)とは、後天性角化症と言われる、皮膚の角質が厚くなる皮膚病の1つです。
乾癬では、皮膚が赤くくっきりと盛り上がり、鱗屑(りんせつ)と呼ばれる乾燥した白い皮膚の粉が付着した後、ぼろぼろと剥がれ落ちていきます。乾癬は、長期的に表れ、症状が悪化することや軽快に向かうことを繰り返します。
乾癬が発病する原因は現在でも明確に分かっていない状況ですが、人口の0.1%が発症する皮膚病と言われており、患者さんは推定10数万人と言われています。
乾癬の患者さんの悩み
乾癬の患者さんの悩みは、乾癬によっていくつも引き起こされるものです。
そもそも、乾癬は接触などで人にうつることはありませんので、本人や周囲の人が感染を気にすることはありません。
ただ、乾癬を抱える患者さんは、乾癬による発疹を人に見られることを気にする傾向にあります。乾癬では皮膚の目立ちやすい場所に症状が出るため、周囲からの視線を意識するようになりますから、乾癬では症状の他にも精神的なストレスを引き起こすこともあります。
さらに、乾癬を抱えている患者さんは、日本では男性の発症率が女性の約2倍多いと言われ、男性では40代、女性では10代と50代に発病ピークがあります。
幅広い年代に現れる皮膚病で、病院では完治させる治療法が無い状態ですから、乾癬を抱えている患者さんは、常に乾癬の症状と付き合っていくしかないのです。
乾癬の症状とは?
乾癬の症状とは、くっきりとした赤い斑点のように皮膚が盛り上がり、鱗屑という、フケのような白い皮膚の粉を伴います。また、発疹が出ている時はかゆみを伴うこともあります。
乾癬は、風邪などの感染症を患っているときや皮膚が擦れるなどの刺激、他にも薬剤の使用やストレスがあることがきっかけで症状が表れます。
また、乾癬の発疹は全身に出ることがありますが、特に擦れやすい場所である頭部や手、肘や膝、臀部や腰まわりに出たり、爪がボコボコとした形に変形することもあります。
さらに、入浴をすることや香辛料、アルコールの摂取などで体が温まると、乾癬のかゆみの症状が表れます。乾癬のかゆみは、掻くことや擦るなどの皮膚への刺激ですから、発疹を広げて悪化させないためにも、掻いて刺激を与えず、何かしらの方法で抑える必要があるのです。
乾癬の症状は、刺激を与えないことや温めないことで、悪化することをできるだけ抑えることができますから、全身へ発疹が広がらないことを抑える治療が取り入れられます。
乾癬と乾癬の症状のまとめ
乾癬は、若い世代から中高年の世代までの患者さんがいる、後天的な皮膚病の1つで、症状としては赤くくっきりとした斑点のような湿疹と鱗屑が表れます。
特に、頭部や手、爪や肘、膝などの目立ちやすく刺激の受けやすい場所に発症することがあり、かゆみが伴うこともあります。
乾癬による湿疹があると、乾癬の患者さんは周囲からの視線が気になり、発疹している部分を隠すことや人目を避けるようにもなり、生活の質に大きな影響を受けることがあり、乾癬の症状をさらに悪化させることもあります。
そこで、乾癬の症状を悪化させないためにも、刺激や温まること、ストレスなどを避けながら、改善に向けてうまく付き合う必要があるのです。