高血圧のリスクとは?高血圧リスクをチェックするには?
血圧は体のバロメーターになりますので、この数値の変動は見逃さずに、適切な数値になるような管理を行っていくことが必要です。
高血圧になると、そこから様々な疾患が引き起こされることや体の機能の低下なども見られていくもので、いくつものリスクが付き物となりますが、この高血圧のリスクにはどのようなものがあり、これをチェックするにはどういった方法があるのでしょうか。
高血圧のリスクとは?
血圧が高いことが続いていることで私達の体には様々な影響が及ぼされ、それがいくつものリスクとなります。高血圧のリスクとして代表的なものとして挙げられるのは、脳卒中と動脈硬化、そして心臓病や腎不全などです。
これらは深刻な疾患とも言え、血圧が高いことによって引き起こされやすくなっていますので要注意です。
脳卒中のリスク
脳卒中は日本人に最も多いと言われている病気で、過去には何年もの間、死亡原因のトップにもなっていました。また、現在でも多くの人が抱えているものです。この脳卒中になると、片側の手足が麻痺やしびれを起こしたり、呂律(ろれつ)が回らなくなり、さらには意識の混濁、頭痛などの症状が突然現れるようになります。
動脈硬化のリスク
動脈硬化は高血圧と深い関係のある病気で、血圧が高いと動脈硬化になりやすいと言われています。動脈硬化になると血管を通る血液の流れが悪くなり、心臓の筋肉に行き届かなくなってしまうと心筋梗塞や狭心症などの虚血心疾患にも繋がります。
腎不全のリスク
高血圧になると、腎臓の機能も低下し、尿で老廃物の排泄が十分にできなくなってしまうことで、尿毒症を引き起こしてしまいます。尿毒症になると、むくみや吐き気、体に水がたまることや皮膚の色が変化するなどの様々な症状が表れます。
その他にも、高血圧のリスクには糖尿病や勃起不全(ED)、メタボリックシンドロームなどのリスクも関係してきます。高血圧はただ血圧の数値が高いだけではなく、こういった病気に悩まされる確率がぐんと高くなるものだといるのです。
高血圧リスクをチェックするには?
高血圧は、普段から血圧を測定して数値を把握しておかなければ、自覚症状をほとんど感じることの無いまま進行していきやすいものですので、気が付いたら様々なリスクを抱えていたという状況になりがちです。
そこで、高血圧のリスクを原因から考えていくと、食生活からタバコや飲酒などを見直していく必要があります。特に、高血圧の人は、無意識に血圧を上げてしまうような食生活をしてしまいがちですので、まずは食事の内容から食事のとり方を見直し、改善していく必要もあります。
まずは食事で摂取する塩分の量に気を配ります。日本人は塩分を取りすぎていると言われていますので、1日の摂取目標を6グラム未満、またはそれよりも少ない量を目指しましょう。
減塩のコツとしては、揚げ物や焼き肉などを食べる時は、醤油やソースなどの調味料に頼らず、レモンや柚子などの果汁、コショウやゴマにします。
また、昆布や椎茸などの天然だしを取って醤油や塩の味付けを減らし、ラーメンやそばなどの汁は飲まずに半分ほど残すことも必要となり、薄味になれるような食習慣を心掛けていきます。
そらに、栄養にも偏りが出ないように、海藻や豆類からミネラルを摂取し、牛乳や小魚からカルシウムを摂取していきましょう。
そこから、アルコールの摂取量も控え、日本酒なら1合、中サイズの瓶ビールなら1本、焼酎は半合までとして、飲みすぎないようにすることと、タバコも本数を減らすことも重要となります。
もし、普段からこれらのような習慣が無ければ、現在の状態では高血圧のリスクを高めてしまっているかもしれません。高血圧のリスクを回避するためにも、積極的に改善していきましょう。