吃音の原因とは?幼児・子供どもりの原因・大人吃音の原因とは
子供から大人の幅広い年代に見られる吃音には、症状の表れ方も異なるために、それぞれの原因があります。
私達がコミュニケーションを取る手段として最も便利な「話すこと」は、吃音があることで人との関係がうまくいかなくなってしまうこともあります。また、それだけではなく、子供の場合にはいじめの対象とされてしまうということがあります。
さらに、吃音によって引き起こされる引きこもりやうつ病といった二次障害があることで、その人の人生にも大きな影響を与えてしまいます。吃音の原因にはどういったものがあるのでしょうか。
吃音の原因とは?
吃音の原因とは、現在も治療法が研究中でもあるのですが、一般的には環境の変化や本人が抱える精神的な不安が関係していると言われています。特に、子供の頃に受けた教育やしつけ、育った環境が吃音に影響してしまうと言われています。
例えば、親からのしつけや教育が厳しいものであったり、自分のペースが崩されてしまうような環境であると大きなストレスを抱えてしまいます。そのストレスは子供のうちに吃音を招き、大人になってからでも吃音の症状に悩まされてしまうことがあります。
また、子供の頃にストレスの多い環境で育っていることから、無意識のうちに身についてしまい、言葉を発する時にどもってしまわないかと不安になり、その不安がさらにどもりを招いていることも多いのです。
吃音は精神的な緊張で引き起こされてしまうと言われていますが、さらに不安やうつ病を抱えていることでも悪化してしまうものですので、これらの問題を解決していくことができれば、原因を根本から解決することになると言えます。
幼児・子供どもりの原因・大人吃音の原因とは
幼児や子供に見られる原因と大人の吃音の原因はそれぞれ異なります。この吃音の原因により、それぞれ症状の出方にも特徴があります。
幼児・子供どもりの原因
幼児や子供のどもりの原因は、脳の機能が発達途中でまだ不十分なことが挙げられます。これは成長によってほとんどが自然に治ると言われていますが、思春期やそれ以上の年齢を過ぎても改善されない場合には、他の原因が挙げられます。その他の原因とは育った家庭環境やストレスです。しつけが厳しい家庭で育ったことや強いショックを受けたことにより、またはどもりが出ていてそれを注意されて意識してしまうことです。これによって、話す際にさらにどもりが出てしまうことがあります。
大人吃音の原因
大人の吃音の原因は、小さい頃から吃音症を抱えていること以外には、精神的なストレスや極度の緊張が関係してしまいます。大人になると、結婚式のスピーチや朝礼、プレゼンなど、大勢の前で話す機会が増え、さらに責任を抱える場面も多いため、緊張してしまいます。しかし、こういった場署では「どもらないように話さなくては」必要以上に意識して心配になってしまうため、これが吃音を生んでしまいます。さらに、できるだけ話す機会を避けようとすることも表れ、症状を悪化させてしまうことも多くあります。