子宮筋腫の原因とは?子宮筋腫になる理由・子宮筋腫発症の理由
子宮筋腫は女性の身体に様々な悩みを引き起こしてしまうものですが、筋腫自体に痛みが無いため、発症していることに気付きにくいケースもあります。
この子宮筋腫は悪性の腫瘍になることはほとんどありませんが、生理時や妊娠に大きく関わってくるもので、赤ちゃんを望んでいる女性にとってはきちんと対処しなければならないものです。
他にも、生理痛が酷くなる症状や不正出血などの様々な症状が表れるもので、生活に支障をきたしてしまうこともあります。
そこで、子宮筋腫になる原因や理由にはどんなものがあるのでしょうか。
子宮筋腫の原因とは?
子宮筋腫とは子宮壁にできる腫瘍で、筋肉が異常に増殖したコブのようなものです。
この子宮筋腫ができる原因は、残念ながら現在でもまだはっきりと分かっていません。しかし、研究によって、子宮筋腫は主に卵巣から分泌される女性ホルモンのうちのエストロゲンが影響しているのだと考えられています。
女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類が存在しています。それぞれには役割があり、体を作ることや神経の作用などの様々な働きを持っています。
まず、子宮筋腫の症状に悩まされる女性は30代~40代に多く見られています。また、この30代~40代は、ホルモンの働きが特に活発になっている時期ですが、その30代~40代を過ぎ、50代に差し掛かるあたりには女性ホルモンの分泌が減少し、次第に閉経が訪れます。この閉経が訪れると、なんと子宮筋腫は自然と小さくなっていき、それ以降は新たに筋腫ができることが無いのです。
これらのことから、思春期を過ぎて生殖器が発達し、生理があって妊娠できるうちに起こるホルモンバランスの変化が、子宮筋腫の主な原因ではないかと考えられています。
ただ、子宮筋腫の原因には諸説あります。その一説では、産まれた時から既に子宮筋腫になる芽が子宮にできているのではないかと言われています。子宮筋腫になる芽があることで、何らかのきっかけが筋腫を発生させてしまうのでは?という考えです。
他にも、子宮筋腫ができる原因には親族からの遺伝も関係しており、将来的に子宮筋腫ができる可能性が高いのでは?という一説もあります。
ただ、子宮筋腫は遺伝する病気と限られません。家族内では食事や睡眠などの生活環境がほとんど同じになるため、体質も似ていることから子宮筋腫を発症してしまうケースがあると言えるのです。
これらのことをまとめると、「ホルモンバランスが乱れることで子宮筋腫ができてしまう」と考えることが、症状を抱える人にとっては1番納得がいくでしょう。
子宮筋腫になる理由・子宮筋腫発症の理由
上記でお伝えしたように、子宮筋腫になる理由は女性ホルモンが関係しています。女性ホルモンの中でも「エストロゲン」というホルモンが子宮筋層にできた子宮筋腫を大きく成長させてしまうとい考えられています。
もともとエストロゲンは様々な作用を持ったホルモンで、女性にとっては当然欠かせないものです。その作用には、自律神経失調症や更年期障害、高脂血症や動脈硬化、老人性痴呆を防ぐものがあります。つまり、体をできるだけ正常にコントロールできるものです。
ただ、こういった良い作用だけではなく、エストロゲンには子宮筋腫を大きく成長させたり子宮内膜症も悪化させる作用も持っています。これが子宮筋腫ができる理由になります。
体の働きを正常にするためのエストロゲンが何らかのきっかけによって働いてしまい、子宮内膜症を発症させてしまっているのです。
子宮筋腫の原因は解消できる?
子宮筋腫の原因は、ホルモンバランスにあると言えますので、ホルモンバランスを整えることで原因から解消することになるとも言えます。
ホルモンバランスを乱してしまうのは、ストレスや生活習慣の乱れが大きく影響しています。イライラや気持ちの落ち込みなどの症状があるのは、ストレスが溜まっている証拠です。また、睡眠不足や食事の時間が遅い、偏食や運動不足などの場合には、知らず内に体にストレスを溜めてしまい、ホルモンバランスを崩してしまうことになります。
そういった生活の人には、生理で何かしらトラブルを抱えていたり不妊で悩んでいる人がいるかもしれません。
そこで、ストレスを解消して日常生活を良いものにしていくことで、子宮筋腫の原因を解消することに繋げられるようになります。子宮筋腫はその原因をご自身が作ってしまっていることも考えられますので、まずはできることから始めてみましょう。