めまいや頭痛・吐き気やふらつきの症状は高血圧が原因で起こる?
めまいや頭痛、吐き気やふらつきの症状は、風邪やインフルエンザなどの体調不良、過度の疲労や睡眠不足、女性であれば生理中や更年期のときなどに見られます。
しかし、これらを単なる体調の変化だと捉え、軽視することはできません。実はこれらの症状を伴う病気も数多くあり、なんと症状に気付いた時点で病気が進行している状態だった、ということもあるのです。
また、めまいや頭痛・吐き気やふらつきの症状には高血圧の可能性も挙げられています。高血圧とこれらの症状は、どのような原因が関係しているのでしょうか。
めまいや頭痛・吐き気やふらつきの症状は高血圧が原因で起こる?
めまいや頭痛・吐き気やふらつきの症状は、誰もが1度は経験したことのある症状だと言えますが、その原因をしっかりと考える必要があります。
特に、これらの症状が頻繁に表れるなど症慢性化しているのであれば、ただの体調不良ではなく重大な病気が潜んでいる可能性があります。その重大な病気として挙げられるのは高血圧です。
高血圧とは、生活習慣病の1つでもあり、安静時の血圧が正常値よりも高くなっている状態なのですが、この状態が続いていると血管に負担がかかって動脈硬化が起こり、放置をしていると最終的には命の危機に繋がってしまう非常に恐ろしいものです。
高血圧による症状の表れ方と仕組みについて
もともと高血圧は症状が表れないため、発症していても発見に遅れてしまうケースがあります。まれに症状が出ることもありますが、些細なものですので見逃しやすいのです。
そこで、高血圧によって引き起こされる症状には、それぞれでどんな原因があるのでしょうか。高血圧になることには様々な原因がありますので、1つ1つしっかりと把握しておきましょう。
高血圧のめまい
めまいは低血圧の人が起こりやすい症状という認識が広がっているかもしれませんが、実は高血圧でもめまいを引き起こしてしまうことがあります。
めまいは、首から後頭部に向かって伸びている椎骨脳底動脈系の循環が正常でなくなることが関連して引き起こされるものです。私達の身体は1日のうちで血圧は頻繁に変動しており、その内でも食後には一気に低血圧になりやすいもので、高血圧の人はこの血圧の差によってめまいが引き起こされてしまいます。
高血圧の頭痛
頭痛はストレスや疲れ、肩こりを抱えている時に見られる症状で、何らかの原因で脳の血管が拡張し、神経を刺激して起こるものです。
しかし、高血圧の場合には神経の刺激ではなく、脳の血管で動脈硬化が生じていることが考えられています。高血圧が続いて血管の状態が良くないためで、高血圧が進行している恐れがあります。
慢性的な頭痛を抱えていることや血圧を測定したときに高血圧だった場合には要注意です。
高血圧の吐き気
吐き気は風邪やインフルエンザなどの感染や食べ過ぎ・飲みすぎにありがちですが、高血圧によるものだった場合には、非常に危険な状態です。
高血圧が続いていると血管に負担がかかってやがて傷つき、頭の中で出血を起こしてしまいます。頭の血管で出血していることは脳の血液循環に異常が起き、吐き気を催す嘔吐中枢神経が刺激されて吐き気が表れているのです。
高血圧のふらつき
ふらつきは平衡感覚を失ってしまうことで、乗り物酔いや二日酔い、風邪などの体調不良によって表れることがあります。このふらつきは酸欠によって引き起こされてしまいます。
しかし、高血圧の場合にはこれとは異なり、高血圧が続いていることによって血管がつまりを起こし、脳に十分血液が行き届かない状態になります。すると脳の酸欠とは異なり、脳梗塞などの障害を及ぼしてしまうのです。
高血圧と症状の関係
もし、めまいや頭痛、吐き気やふらつきの症状が起こっているのなら、血圧を測定して高血圧でないかをチェックしておきましょう。
仮に高血圧になっていた場合には、これらの症状の改善・治療法をしっかりと続けることで、合併症による大きなリスクや恐怖から遠ざかることができるものです。
ちなみに、高血圧が関係して引き起こされる症状はこれらだけに限りません。高血圧には、他にも様々な変化をもたらす症状がありますので、その症状を知り、適切な予防や対策・治療を取り入れていく必要があるのです。