どもりは漢方で改善できる？吃音の治療に効果的な漢方薬の種類や効能は？
吃音症の薬物療法は、現在研究が進められていますが、まだまだ模索段階にあり、吃音症の治療薬として認可されている薬は現時点ではありません。
ただ、一方で東洋医学の観点では、吃音やどもりの改善に効果があるとされる漢方薬はいくつかあり、実際に吃音症の治療に漢方を取り入れている方もいます。
そこで、どもりは漢方で改善できるのか、また吃音の治療に効果的な漢方薬の種類や効能についてまとめました。
どもりは漢方で改善できる？
東洋医学では、吃音やどもりの主な原因は、過度なストレスや緊張によって気の流れが滞ってしまったことだと考えられています。
つまり、乱れてしまった気の流れを整えることで、吃音の症状も改善するというのが東洋医学におけるどもりの治療方法です。
確かに、緊張やストレスなどの精神的な負荷によって吃音の症状が現れたり、どもりが悪化するケースは多々あります。
そのため、漢方でストレスなどを緩和することが出来れば、吃音の改善に繋がる場合はあるでしょう。
ただ、どもりの原因はまだはっきりとは解明されていませんので、必ずしも漢方薬で吃音が改善されるとは言いきれないのが実情です。
吃音の治療に効果的な漢方薬の種類や効能は？
吃音の治療に使用される漢方薬は、気の流れを整えて、スムーズに気が巡るようにする効能を持つ漢方薬です。
漢方には様々な種類がありますが、半夏（ハンゲ）や柴胡（サイコ）、芍薬（シャクヤク）や香附子（コウブシ）などが含まれる漢方薬が主に使用されます。
漢方は配合の仕方で効能や効果が異なりますので、吃音の治療に漢方薬を取り入れる際には、自分の症状をきちんと確認する必要があります。
半夏（ハンゲ）
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半夏（ハンゲ）には、体を温めて滞っている気を動かし、発散させる効能があります。そのため、気の滞りによる吃音の症状改善に有効です。
半夏が含まれる漢方薬としては、半夏厚朴湯や大半夏湯、二陳湯や釣藤散などがあります。
柴胡（サイコ）
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柴胡（サイコ）は、気の流れを改善される効能があり、滋養強壮や精神神経用の薬として利用されます。
柴胡が含まれる漢方薬としては、柴胡桂枝湯や柴芍六君子湯、加味帰脾湯や柴胡桂枝乾姜湯などがあります。
芍薬（シャクヤク）
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芍薬（シャクヤク）には、気のめぐりを良くしたり、筋肉のけいれんを緩和する作用などがあります。芍薬は、生理不順や冷え性、貧血など、女性の不調やトラブルに効果的な漢方薬としても有名です。
芍薬が含まれる漢方薬としては、当帰芍薬散や加味逍遥散、桂枝湯や芍薬甘草などがあります。
香附子（コウブシ）
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香附子（コウブシ）は、精神不安やヒステリー、胃炎や月経不順などの症状緩和に効果があり、気を整える作用がある漢方薬です。
香附子が含まれる漢方薬としては、香砂平胃散や香蘇散、清心温胆湯や正気天香湯などがあります。
漢方薬で吃音症が改善されるまでの期間は？
漢方薬は、西洋医学の薬と異なり、即効性はまず期待出来ません。そのため、漢方薬を服用したからといってすぐに吃音症が改善されるということはないのです。
また、漢方薬の効き目は、個人差が大きいと言えますので、長期間漢方を続けていても、症状が一向に改善されないということもあるでしょう。
ただ、漢方薬は西洋医学の薬と異なり、副作用の心配がほとんどありませんので、子供からご年配の方まで安心して飲むことができるという点はあります。
しかし、漢方薬は徐々に体の調子を整えるというものですので、仮に効果があったとしても、効果を実感するまでにはある程度の時間がかかると言えるでしょう。
漢方より早くどもりを改善するおすすめの方法は？
漢方はどもりに効果がないというわけではありませんが、長期間続けて服用することが大前提となります。
そのため、出来るだけ早く吃音を改善したいという方には、あまり適していないと言えるでしょう。
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