1型糖尿病とは？1型糖尿病の症状とは？1型糖尿病の原因とは？

1型糖尿病とは、糖尿病で分類される1つです。国内だけではなく、世界中に多くの患者を持つ糖尿病は、適切な治療方法ができていないことや合併症により深刻な状況にもなりかねない疾患となりますので、患者さんはもちろん、ご家族の方なども糖尿病について知っておくべきことはいくつもあります。

糖尿病を改善していくためには、まず自身が抱えている糖尿病はどういった種類のものかを把握しておく必要があります。

糖尿病と言われている病気でも、実はいくつも分類することができるということをご存知でしょうか。

そこで、1型糖尿病と、1型糖尿病の症状、1型糖尿病の原因についてまとめました。

1型糖尿病とは？

1型糖尿病とは、糖尿病で分類される1つです。糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病という分類ができますが、1型糖尿病と2型糖尿病では同じ糖尿病だと言っても症状や原因が大きく異なり、それぞれに特徴もあります。

糖尿病とは？糖尿病の症状とは？糖尿病をチェックするには？

一般的に広く知られているのは糖尿病は2型糖尿病となり、中高年で太り気味の人が発症しやすいと言われていますが、1型糖尿病はその反対で、若い世代や子供の痩せている人が発症しやすい病気です。

ちなみに、1型糖尿病は小児糖尿病と言われており、0～15歳に起こることが多く見られ、2型糖尿病と同様に合併症も表れてしまうものです。

1型糖尿病の症状とは

1型糖尿病の症状とは、喉が渇きやすくトイレの回数が多くなる、疲れやすいことや元気がない、ダイエットをしていないのに体重が減るというものが見られます。喉が渇きやすくトイレの回数が多いのは、糖が尿に混じって排出される際、多量の水分を失ってしまうためで、体が脱水症状になり喉が渇いて水が飲みたくなるという仕組みです。

小さなお子さんの場合、あまり気付きにくいものとなり、トイレの回数や摂取する水分の量、体重の変化などを保護者の方がしっかりと確認しておくことが必要です。

1型糖尿病は2型糖尿病よりも進行が早いと言われていることから、症状が表れたらすぐに、インスリンというホルモンを補給するためのインスリン治療が必要となります。このインスリン治療は毎日こまめに取り入れていくことが必要となりますので、やはり普段から体調管理をしておくことが重要です。

1型糖尿病の原因とは？

1型糖尿病の原因とは、遺伝や先天的なものではありません。1型糖尿病の明確な原因はまだ解明されていないのですが、偏った栄養バランスの食生活や免疫力が働かなくなってしまうような環境も関係しています。

特に、免疫力は1型糖尿病の仕組みにも関係して来ています。免疫力とは、私達の体に備わっている防御の働きで、細菌などが侵入してくるとこれが働き、体を細菌から守ってくれます。

しかし、最近では除菌スプレーや殺菌・抗菌効果を持つ商品の利用により、常に清潔な環境になりつつあることから、体は安心しきってしまうようになります。すると、本来であれば体の外から入って来た細菌を攻撃するはずの免疫機能が、誤作動を起こしてインスリンを出す膵臓のベータ細胞や他の臓器を攻撃してしまうのです。これが1型糖尿病の原因として挙げられます。

自己免疫により膵臓のベータ細胞が破壊されてしまうと、そこで作られている、血糖をコントロールするインスリンが分泌されなくなってしまい、血管から体の様々な場所を蝕んでいくようになります。

上記でご説明したように、1型糖尿病は症状や原因、治療法も複雑だと言え、さらに発症してから進行するまでの期間が短いという非常に厄介なものです。