めまいとは?めまいの症状をチェックするには?
めまいとは、身体のバランスを保つ機能に障害が起こり、それによって表れる感覚の総称です。症状としては「自分の体がまわっている」「ふわふわする」などの感覚が起こります。
めまいは日常的に起こりがちな体の症状ですが、体調不良の他に様々な危険が伴う場合もありますので、きちんとめまいのことを知り、めまいの症状をチェックして自分の身体の状態を把握してする必要があります。
そこで、めまいについての詳細と、めまいの症状をチェックする方法をまとめました。
めまいとは?
めまいとは、身体がバランスを保つ機能に障害が起こることによって生じる感覚の総称を指します。
自分の身体や周囲が静止しているのにも関わらず、ぐるぐると回転しているように感じたりフラフラ、ふわふわするなどの感覚が現れます。
めまいには、老化を含めて病気などの様々な原因がありますが、それを特定することの難しいものです。
私達は体のバランスが取れなくては、立つことや歩くことすらうまくできません。めまいが起きていることは、身体のバランスを保つ機能に問題があることを意味します。
身体のバランスを保つには、耳にある三半規管や耳石器、脳にある前庭神経や脳幹、視床や大脳皮質といった器官が働いて平衡を司っています。
これらのうちどれかに1つでも障害が表れるとめまいが引き起こされてしまうのです。
三半規管(さんはんきかん)
三半規管は耳の奥にあり、回転や動きなど、身体の動きを捉える器官です。三半規管の機能が正常でなくなると、自分がぐるぐる回っているようなめまいが起きます。
耳石器(じせきき)
耳石器も耳の奥にあり、体の傾きや重力を捉える器官で、エレベーターに乗った時など体移動の感覚を捉えます。この耳石器の機能が正常でなくなると、ふわふわするめまいが起きます。
前庭神経(ぜんていしんけい)
三半規管と耳石器から捉えられた感覚は前庭神経を通じて脳幹へ伝えられます。前庭神経に障害が起こると、ぐるぐるとしためまいが起こります。
脳幹(のうかん)
身体の位置や平衡感覚を司る神経系が集まっている場所です。脳幹でも回転するような強いめまいが起こります。
視床(ししょう)
脳幹が捉えた感覚を大脳皮質へ中継する役割があります。視床の障害は、回転するめまいが起こることがあります。
大脳皮質(だいのうひしつ)
脳幹から視床を通じた情報が伝えられます。大脳皮質の障害は、ふわふわしためまいを起こします。
めまいの症状をチェックするには?
めまいの症状をチェックするには、めまいの表れ方がどのようなものかを観察してみる必要があります。
めまいが表れている時には病気が潜んでいることがありますので、早急な対処のためにもチェックしておきましょう。
回転性めまいの症状
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・自分の体がぐるぐる回っている
・周囲がぐるぐる回っている
・物が左右、上下に流れている
⇒突発性難聴やメニエール病、前庭神経炎や中耳炎、高血圧や動脈硬化の可能性があります。
動揺性めまいの症状
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・体や頭がグラグラ揺れている
・歩いているとフラフラする(まっすぐに歩けない)
⇒聴神経主要や脳幹・小脳高速・脊髄小脳変性症の可能性があります。
浮動性めまいの症状
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・体がふわふわと中に浮いている
・雲の上を歩いているよう
・頭がふわーっとする
⇒浮動性めまいの症状から考えられる病気はありませんが、病気に繋がることもあるため、長期的な症状は検査が必要です。
めまいとめまいの症状のチェックのまとめ
めまいを知り、めまいの症状も把握しておくことは、めまいの改善には欠かせません。
めまいは、風邪などで体調不良の時にも表れることもありますが、耳や脳、全体の病気が潜んでいる可能性もあります。