幼児の吃音症とは？幼児のどもり症の症状をチェックするには

吃音症やどもり症の症状は、大人だけではなく幼児にも表れるものですが、子供を持つ親御さんにとって、その症状が見られた際には言語障害などではないかと心配してしまうことでしょう。

実は、この幼児の吃音症は、ほとんどの場合には自然に治るものとされていますので、気にしたり本人に注意しなくても良いものです。

ただ、この症状を引き起こしてしまう原因も多く、症状が出ている際にも独自の特徴がありますので、場合によっては症状が長引いてしまい、悪化させてしまうことがありますので適切な対応と処置が求められます。まずは幼児のどもりの症状があるかのチェックをしてみましょう。

幼児の吃音症とは？

幼児の吃音症とは、幼児に見られる吃音症です。幼児とは2歳～5歳の子供を指しますが、2歳という幼い時期でも吃音症の症状が起きてしまうことがあります。また、この症状が発生してしまうのは幼児全体の5％と言われています。

子供のどもりとは？子供の吃音の症状をチェックするには

幼児の吃音症の原因となっているのは、脳の機能が発達途中でまだ不十分なことに加え、育った家庭環境も大きく影響していることが挙げられますが、症状が表れていても自覚していないため、80％は自然に治るというデータがありますので、心配する必要はないと言われています。

幼児の吃音症として特徴的なのは、症状が出ている本人は自覚していないことが多いということなので、大人の吃音症と比べると改善しやすいものです。ただ、周囲の大人が症状を気にして注意したりしつけようとしますが、それが返って吃音を意識させ、吃音症を定着させてしまい、成長しても症状が改善されなくなってしまいます。

そのため、幼児の吃音症はその症状が出ていても、指摘をせずにゆっくりと話を聞いてあげるという、温かく見守る周囲の姿勢が求められます。

幼児の吃音症・どもり症の原因とは

幼児の吃音症とどもり症の原因は、脳の機能の発達の他に家庭環境が挙げられますが、この家庭環境では、特に強いストレスを受けたことが原因になっていることがあります。

強いストレスとは、例えば、両親から厳しいしつけを受けていたり事件や事故に巻き込まれていたり、親の死を経験していることなどが挙げられます。ショックや不安が強いストレスとなり、吃音症やどもり症を引き起こしていると言えます。

もちろん、日常で吃音症やどもり症が出ていることを強く指摘されたことでも症状を悪化させてしまうようになります。

幼児期の吃音とどもり症の原因には、こういった過去の出来事が関係していることもあるため、この場合には成長してからも、症状がなかなか改善されない可能性もあります。

幼児のどもり症の症状をチェックするには

幼児のどもり症の症状をチェックするには、子供とのコミュニケーションを取りましょう。

言葉を話せるようになった幼児期では、話すことが楽しくてつい焦ってしまい、どもりや言い間違いをしてしまうことがありますが、これはどもり症の症状とは捉えずに、注意をして言い直させたりしなくても良いものです。

しかし、人前に出て緊張しやすい場面になると、少々違った症状が表れることもあります。それには、「こ、こ、こ、こんにちは」などの言葉の連発や、最初の言葉が出てこない症状と同時に、体の動きが出ている時です。

その体の動きとは、どもらないようにと手足を動かす様子や赤面、視線をそらす、発汗や声が高くなるといった随伴運動と呼ばれるものです。これが見られる際にはどもりを自覚していることの目安と言えますので、お子さんにこの症状があると感じた際には、特にチェックをしておくようにしましょう。