子供のどもりとは?子供の吃音の症状をチェックするには
大人の方が、深い悩みとして抱えることの多いどもりや吃音ですが、実はそのどもりや吃音の症状を持っている割合は、子供の方が多いと言われています。
しかし、どもりに悩む子供というのはあまり聞いたことが無いと言えるでしょう。子供のどもりは、大人の抱えるどもりとは異なるものですので、症状をチェックするために正しく見分けていく必要があります。
また、子供のどもりは治りやすいと言われていますが、間違った方法では治せずに、大人になってもどもりが出てしまい、症状を悪化させてしまうことや深刻な状況を招いてしまうこともありますので、子供のうちにしっかりとどもりを治すことが必要となってきます。
子供のどもりとは?
子供のどもりとは、主に話す時に言葉がつまってしまう、最初の言葉を連発してしまうなど、話し方に症状が表れるものでも、本人が自覚していないものです。ちなみに、子供のどもりは男の子に多く、女の子と比べるとその割合は3倍ほどに上るとも言われています。
大人のどもりとの違いは比較的短い時期に表れるといことが特徴的ですが、一般的にこの症状が表れるのは幼児期の3~4歳であり、10代前後になると自然と治まります。
ただ、成長してある程度の年齢を過ぎても、症状が一向に治らなかったり、さらに話すことに関して異常が出る場合もあります。その場合には、どもりの症状が深刻な状況に陥ってしまわないように、どんな状態であるのかをチェックをしていくことが必要となります。
もともと、子供が発症するどもりは脳の発達によって引き起こされますが、成長過程で自然に治るものですから、本来であれば特に指導や訓練をしなくても見守っていくことだけが重要でした。
しかし、症状が思春期やそれ以上の年齢を過ぎても治まらないのであれば、慢性的吃音症になっていると考えられます。そのため、幼いころの症状は特に気にしなくても良いのですが、思春期のあたりの症状には保護者の方がチェックしておく必要があるのです。
そこで、もしお子さんがこの慢性的吃音症になってしまったのであれば適切な対策が必要となりますので、子供の吃音症を見極めるためにも具体的な対策を覚えておきましょう。
子供の吃音の症状をチェックするには
子供の吃音症の症状をチェックするには、最初の言葉を連発してしまうことや言葉が上手く出ないこと、言葉の途中で頻繁に詰まってしまうことなどが見られますので、普段の会話をチェックしてみると良いでしょう。
幼稚園や学校に通うお子さんの場合は、先生に協力をしてもらい、話す際に症状があるかのチェックをしてもらうことも必要です。小学生くらいになると、吃音症によるどもりなど、話し方がおかしいことでいじめを受ける対象となってしまうこともあります。
また、保護者の方がこの症状に気付いても、話し方について叱ったり注意をしたりしないようにしましょう。子供の吃音症は、本人が気づいていないことで治りやすいものなのですが、症状を自覚してしまうようになると、さらに悪化させたりうつ病を引き起こしたり、引きこもりになるといった二次障害に繋がってしまうこともあるのです。
子供の吃音の症状は自然と治まるものですので、それほど心配することはありませんが、もし症状に気付いても、本人に対してその吃音の症状を気にしないであげるという周囲の環境作りが求められるようになります。