強迫性障害になりやすい人の性格は?強迫性障害を発症しやすい人の特徴は?
現在日本で強迫性障害を発症している方の割合は、成人の40人に1人と言われていますので、強迫性障害はそれほど珍しい特殊な病気というわけではありません。
強迫性障害はまだ研究が進められている段階で病気の全てが解明されているわけではありませんが、強迫性障害になりやすい性格や発症しやすい特徴があると言われています。
そこで、強迫性障害になりやすい人の性格はどういったものなのか、また強迫性障害を発症しやすい人に特徴はあるのかについてまとめました。
強迫性障害になりやすい人の性格は?
強迫性障害になりやすい人の性格は、真面目で几帳面、責任感が強く、完璧主義の方が多いと言われています。
もちろん、几帳面な方や完璧主義の方が必ずしも強迫性障害を発症するというわけではありませんが、そうでない方に比べるとリスクが高い傾向があるということです。
几帳面な人
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几帳面な方は細かいことが気になりやすいという面があります。そのため、掃除や整理整頓をきちんとしているにも関わらず、まだ足りない、もっと綺麗にしなくてはというように考え方がエスカレートする場合があります。あまりにも度を越した几帳面さは、強迫性障害を発症するリスクが高まります。
責任感が強い人
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責任感が強いということは非常に美徳ですが、責任感が強すぎる方は要注意です。誰でも自分が行った仕事に間違いがないかを確認することはありますが、責任感が強い方は自分のミスや間違いに厳しいためより念入りに確認作業をする場合が多くあります。確認をして安心できれば問題はありませんが、何度確認しても不安が消えないとなると強迫性障害の可能性があります。
完璧主義の人
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完璧主義の方は、物事へのこだわりが強い傾向があります。例えば、テーブルの上の物は決まった位置に置くなど、自分の中でのこだわりが崩れることを嫌います。物事へのこだわりや執着は誰しもありますが、絶対にこうしなければならないという行き過ぎた考え方は、強迫性障害の発症に繋がります。
占い好きの人
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特に女性は占いが好きという方は多いですよね。占いを楽しんでいる分には問題ありませんが、占いの結果に必要以上に左右されるという方は強迫性障害を発症する危険性があります。また、過剰に縁起の良さやゲン担ぎにこだわるという方も強迫観念にとらわれやすい傾向があります。
強迫性障害を発症しやすい人の特徴は?
強迫性障害を発症しやすい人の特徴としては、まず親や兄弟などの身内に強迫性障害の患者がいるということです。
また、うつ病など神経性の精神疾患がある人も、強迫性障害を発症しやすいと言えます。
他に、入学や就職などで周囲の環境が大きく変化した人も、強迫性障害を発症しやすい場合があります。
強迫性障害は遺伝する?強迫性障害が親から子供に遺伝する確率は?
身内に強迫性の患者がいる人
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強迫性障害の遺伝性は明確に解明されていませんが、現段階では親が強迫性障害であった場合、10~20%の確率で子供に遺伝するとされています。そのため、もし身内に強迫性障害の患者がいる人は、そうでない人よりも強迫性障害を発症する可能性が高いと言えます。
精神疾患がある人
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うつ病やパニック障害、摂食障害や不眠など、何かしらの神経性の精神疾患がある人は、強迫性障害を発症するリスクが高いと言えます。また、逆に強迫性障害がある方がうつ病などの精神疾患を発症するケースも少なくありません。
周囲の環境が変化した人
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強迫性障害は強いストレスが掛かることで、突然発症する場合もあります。例えば、学校への入学や就職、結婚や出産などで自分の状況や周囲の環境が一変した際に、上手く対応できず、過度なストレスが溜まって強迫性障害になることがあります。
10代~20代は特に強迫性障害を発症しやすい
強迫性障害は年齢を重ねた方よりも、10代や20代の若い年代の方が発症しやすい病気です。
30代や40代以降の方が発症するケースももちろんありますが、強迫性障害を発症する平均の年齢は20歳程度となっています。
特に、多感な思春期の時期は不安定な精神状態から、強迫性障害の発症例が多くなっていますので、特に注意が必要です。