子宮肉腫とは?子宮肉腫と子宮筋腫の違いは?悪性・良性の見分け方は?
子宮肉腫とは、子宮にできる悪性の腫瘍です。子宮肉腫はいわゆる癌の一種となりますが、発症率が非常に低く、婦人科系の病気の中でも極めて稀な病気です。
ただ、子宮筋腫は基本的に良性の腫瘍となりますので、場合によっては経過観察で済ませることもありますが、子宮肉腫は悪性の腫瘍となりますので、そのまま放置すると命に関わります。
そこで、子宮肉腫について、子宮肉腫と子宮筋腫の違い、また悪性と良性の腫瘍の見分け方についてまとめました。
子宮肉腫とは?
子宮肉腫とは、子宮体内の上皮以外の成分や筋肉から発症する腫瘍です。子宮肉腫は悪性腫瘍となりますので、治療を行わなければ他の器官に転移して死に至るケースもあります。
子宮肉腫は、主に40代~60代の女性が発症する病気となりますが、発症する確率は他の婦人科系の病気に比べるとかなり少ないと言えます。
子宮肉腫で現れる症状としては、子宮筋腫と同様に不正出血や下腹部の痛みや違和感があります。
ただ、子宮肉腫の初期段階では、ほとんど症状が現れないこともあり、ある程度腫瘍が大きくなってから発覚するケースも多くあります。
子宮肉腫と子宮筋腫の違いは?
子宮肉腫と子宮筋腫の違いは、悪性の腫瘍か良性の腫瘍かという点です。
子宮筋腫は良性の腫瘍となりますので、他の臓器に転移するといったことはありません。
子宮肉腫は、悪性の腫瘍でがんの一種となりますので、肝臓や肺に転移する可能性が高くなります。
また、子宮筋腫も子宮肉腫も腫瘍が大きくなるにつれて子宮が増大するという特徴がありますが、子宮肉腫の場合は増大するスピードが非常に早いのが特徴です。
他の臓器への転移の有無
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子宮肉腫は、血液によってがん細胞が運ばれ、他の場所へ転移するケースが多くあります。対して、子宮筋腫は子宮内部に腫瘍はできますが、他の臓器や器官に転移することはありません。
子宮が増大するスピード
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子宮肉腫は腫瘍が大きくなる速度が速く、その分子宮も増大していきます。子宮筋腫も腫瘍が大きくなる場合はありますが、急速に増大することはありません。そのため、もし急激に腫瘍が大きくなっている場合は、子宮肉腫の可能性があります。
腫瘍の治療方法
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子宮肉腫はがんの一種となりますので、腫瘍を切除した後は放射線治療や抗がん剤治療を行う流れとなります。子宮筋腫は腫瘍の大きさや状態にもよりますが、手術で切除する場合もあれば、取り除かずにそのまま様子を見る場合もあります。
悪性と良性の腫瘍を見分ける方法は?
子宮にできた腫瘍が悪性か良性かを触診や超音波検査で見分けることはできませんので、腫瘍の組織を採取し、顕微鏡による病理検査で確認する必要があります。
そのため、子宮筋腫の手術をしたところ、腫瘍を確認したら子宮肉腫であったことが判明するケースもあります。
ただ、現在はMRIの検査によって、良性の子宮筋腫か悪性の子宮肉腫かをある程度判別することができるようになりました。
しかし、確実に悪性の腫瘍だと断定するためには、やはり腫瘍の組織を確認する必要があります。
子宮筋腫が急激に大きくなったら子宮肉腫の可能性も
良性の腫瘍である子宮筋腫は、30代以降の女性の4人に1人は発症しているとされていますので、特に珍しい症状ではありません。
ただ、ごく稀に良性ではなく悪性の腫瘍である子宮肉腫を発症している可能性もあります。
子宮筋腫も子宮肉腫も、現れる症状はほとんど同様ですが、肉腫の場合は筋腫に比べて腫瘍の増大速度が非常に早くなります。
そのため、もし子宮筋腫がどんどん大きくなっているようであれば、子宮肉腫を疑ってきちんと検査するようにしましょう。
