手足のしびれ・足の痛みの症状は糖尿病の疑いがある?
糖尿病は基本的に自覚症状が無く、表れていたとしてもとても乏しいことが特徴的であるため、気付いたときには進行している状態だったというケースが見られています。
また、糖尿病には合併症の症状が引き起こされることもあります。糖尿病の合併症は全身の様々な場所に対していくつかの症状を引き起こしてしまうもので、最終的には深刻な状況を招いてしまいます。そのため、異常が見られればすぐに対処が必要になります。
そこで、手足のしびれや足の痛みの症状は糖尿病の疑いがあるのでしょうか。
手足のしびれ・足の痛みの症状は糖尿病の疑いがある?
手足のしびれや足の痛みの症状が表れるのは、様々な病気のサインでもあります。
手足のしびれが伴う病気の種類
脳出血、脳腫瘍、多発性硬化症、頸椎後縦靭帯骨化症、ビタミンB1欠乏症、甲状腺機能低下症、パニック障害、脳梗塞、うつ病など
足の痛み伴う病気の種類
関節リウマチ、急性動脈閉塞症、血栓性静脈瘤、足底腱膜炎、通風など
手足のしびれや足の痛みといった症状は、比較的多くの病気によって引き起こされてしまうことがありますが、血糖値が高めであれば糖尿病の疑いがあると言えます。
では、糖尿病による手足のしびれと足の痛みの症状は、具体的にどのような症状を引き起こすものなのでしょうか。
糖尿病による手足のしびれとは
糖尿病による手足のしびれは、末梢神経の障害が関係しています。
末梢神経とは
痛みや温度を感じる神経、体を動かすための運動神経
血糖値が高い状態が続いていると糖尿病になってしまいますが、これによって引き起こされる足のしびれの特徴は、中枢神経から遠い足先や手先から、左右対称に症状が表れ始めることです。さらに、症状が進行すると運動神経にも影響がおよび、筋肉に力が入りにくくなったり、顔面神経麻痺や目を動かす神経の麻痺も引き起こしてしまうようになります。
手足のしびれが起こると感覚が鈍くなるため、怪我をしやすくなったり、低温火傷をしていても気づくのに遅れてしまい、その火傷部分が化膿して壊疽を起こしてしまう危険が伴います。
ただ、手足のしびれは発症してしまってからでも、血糖値を正常値にコントロールをしていくことで症状を軽減することができます。ただ、数ヶ月から数年の長期にわたって継続していかなければならないという困難に近いものでもあります。
糖尿病による足の痛みとは
糖尿病による足の痛みとは、血流の悪さなどから足が壊疽(えそ)してしまうことで引き起こされるものです。
壊疽(えそ)とは
壊疽とは、壊死(えし)の状態のうちでも、皮膚の組織が乾燥や感染して二次的な変化を受け、泥のような状態になり異臭も放っている状態を指します。
足の壊疽が始まると、痛みだけではなくその見た目にも変化が起こり、皮膚や皮下組織が死滅することで肌が茶褐色や黒色に変色してしまいます。
しかも、この壊疽が広がってしまうと、それ以上の壊疽を阻止するために足の切断をしなければならないほど、非常に恐ろしいものでもあります。
痛みが表れる前には、足のむくみや変形、タコや魚の目などの足に何かしらの症状があると、足が壊疽を起こす危険性が非常に高くなると言われています。
手足のしびれ・足の痛みの症状の対処法は?
手足のしびれや足の痛みの症状の対処法は、糖尿病とはあまり関連性が無いと感じられがちで、症状があってもそのままにしてしまう人が多いかもしれません。しかし、そうしていることによって悪化していき、最悪な状況に陥ってしまうこともあります。
そこで、糖尿病でこれらの症状を引き起こしてしまわないためにも、まずは食事の改善によって血糖値を下げていく努力が必要となりますが、最も適しているのは藤城式食事法です。
藤城式食事法は、血糖値を下げることを目的としているため、高血糖が続いている人が取り入れることで、血糖のコントロールに役立てることができます。手足のしびれや足の痛みの症状は糖尿病だと疑い、藤城式食事法で血糖値のコントロールをしていきましょう。