強迫性障害で困ることは？強迫性障害の悩みとは？
強迫性障害の症状を抱えていると、様々な場面で困ること・悩むことが出てきます。
強迫性障害を持っていることにより、周囲の人ができていることが自分にとっては難しいことになってしまうと、通常の生活さえままならなくなってしまうことがあるでしょう。
そこで、強迫性障害を乗り越えるためにも、強迫性障害で困ることや悩みには、どのようなものがあるのかを挙げていきます。
強迫性障害で困ることは？
強迫性障害では、強迫観念や強迫行為の症状により、他人とは違った行動をとることや不自由さを感じてしまうことがあります。
強迫性障害で困ることは、症状を持っていることで良くない結果を招いてしまうことです。つまり、自分で自分を追いつめてしまうようなことが多く見られるのです。
強迫性障害の症状は1人1人で全く異なりますが、強迫観念と強迫行為の2つが主に表れることによって引き起こされますので、似たようなケースがあります。
例えば、戸締りや蛇口、ガスの元栓が締まっているかどうかの確認をしなければ気が済まない、または繰り返し確認をしてしまう方の場合です。
決まった時間に外出する予定があるのに、家を出るのに確認作業だけで30分もかかってしまい、本来の予定がずれてしまいます。さらに、外出先でも何か忘れ物をしているのではないかと思い出してしまうと、今度はそのことがずっと気になって、本来の目的を果たすことに集中できなくなります。
次に、自分の不注意が相手を傷つけてしまったのではないかと心配になってしまう方の場合です。
自分の家の前で転んだ人がいただけでも、「家の前を片付けていなかったのが原因だ」と考えてしまい、自分の不注意で相手に怪我をさせてしまったのではと不安になってしまいます。
原因が自分に無かったとしても、大きな事故や事件になっていないかと新聞やニュースをチェックしたり、周囲の人に確認をしてしまいます。この確認を行わなければ、自分が逮捕されることや恨まれているのでは、ということも考えてしまい、さらに不安になってしまいます。
ちなみに、強迫性障害による漠然とした不安や恐怖は罪悪感も抱えてしまうので、精神的にストレスを抱えてしまい、それが悪化すると引きこもりやうつ病など、深刻な状態を招いてしまうこともあります。これも強迫性障害の人にとってはとても重大な問題なのです。
強迫性障害の悩みとは？
強迫性障害の悩みとして多く見られるのは、この強迫性障害が治療によって完治できるかどうかということです。
上記でお伝えしたように、強迫性障害の方は、1つの出来事に対しても不安や恐怖によって精神的にもストレスになりがちです。これでは症状を悪化させてしまう一方で、良くできる方法を見つけることができません。
特に、小さいお子さんが強迫性障害の場合、親御さんにとっては成長や将来が不安に感じられています。もちろん、大人であっても仕事や生活に支障が出てしまうため現状が大変つらく、この先が見えないという漠然とした不安を抱えていらっしゃる方が見られます。
しかし、強迫性障害の研究が行われ始めてからはまだ20年程しか経っていないという研究段階にあります。強迫性障害が引き起こす行動を意識的に抑える訓練と、薬物を用いる薬物療法を取り入れて治すことを目指している病院がありますが、実際にはそれほど実現できていないのが現状です。
また、病院で医師に強迫性障害の相談をしても、「その人の癖」「性格の問題」ということで片付けられてしまうこともあります。この症状に苦しんでいる人にとっては、簡単に片付けられてしまうことも、非常に苦痛に感じられるのです。
そこで、この強迫性障害の悩みを解消するために、最善の治療法・改善法が望まれています。強迫性障害の悩みは深いものですが、身心に負担をかけることなく、できる限り自力で良くする方法を取り入れることが、悩みの解消に近いのではと考えられています。
