低血圧とは？低血圧の種類は？症状や原因は？血圧が低いとどうなる？

低血圧とは、正常な値よりも血圧が低い状態を指します。一般的な基準としては、最高血圧が100mmHg以下、最高血圧が60mmHg以下の場合が低血圧に該当します。

血圧が正常値よりも高い高血圧に比べると、低血圧はそれほど重要視されない傾向にあります。

ただ、血圧が低い場合も様々な不調やトラブルが起こりやすくなりますので、注意が必要です。

そこで、低血圧や低血圧の種類について、また低血圧の症状や原因、血圧が低いとどうなるのかについてまとめました。

低血圧とは？低血圧の種類は？

低血圧は女性に多いとされていますが、もちろん男性にも低血圧の方はいますので、男性だからといって関係ないということはありません。

また、一言で低血圧と言っても、低血圧には様々な種類があり、血圧が低くなる要因やタイミングなどが異なります。

低血圧の主な種類としては、本態性低血圧、起立性低血圧、症候性低血圧（二次性低血圧）、食後低血圧の4つのタイプがあります。

本態性低血圧

低血圧の方の約9割は本態性低血圧に分類されます。本態性低血圧は、特に病気や疾患が原因で血圧が低くなるのではなく、元々の体質的な問題となります。そのため、自覚症状が無い方が多く、特に体調に問題がなければ治療の必要もありません。

起立性低血圧

起立性低血圧は、急に立ち上がったり起き上がったりした際に、めまいや立ちくらみが起こる低血圧です。起立性低血圧は最高血圧と最低血圧の差が大きい場合に起こりやすく、脳の血流量の減少や自律神経の乱れから起こる場合もあります。

症候性低血圧（二次性低血圧）

症候性低血圧（二次性低血圧）は、病気やケガ、服用した薬などが原因で起こる低血圧です。症候性低血圧（二次性低血圧）の原因となる病気は様々で、不整脈や心筋梗塞、甲状腺機能低下症などがあります。また、事故による出血が原因で低血圧になる場合もあります。

食後低血圧

食後低血圧は、名前の通り食事の後に起こる低血圧です。食後低血圧は高齢者に多く、食事の際に胃に集まった血液が心臓に戻りにくくなり、食後にだるさや胃もたれ、吐き気などの症状がみられるのが特徴です。

低血圧の症状は？自覚症状はある？

低血圧でよく見られる症状として挙げられるのは、めまいや立ちくらみです。

また、他にも疲れやすく疲れがとれにくい、ストレスが溜まりやすい、朝起きられないといった症状も見られます。

低血圧は、めまいや立ちくらみといった症状が頻繁に起こる場合は、比較的自覚しやすいでしょう。

ただ、特に不調がない、あるいは一時的な症状であったり、起こる頻度が少ないとなると、低血圧を自覚することはなかなか難しいと言えます。

低血圧になる原因は？

低血圧になる原因は、低血圧の種類によって異なりますが、直接的な原因は血液が減少することだと言えます。

体内の血液が不足する原因は、出血の他、水分不足などがあります。体内の水分が減少すると、血液が減少しますので、必然的に血流も悪化し、低血圧に繋がります。

また、女性の場合は毎月の生理の出血で、一時的に低血圧の状態になる場合も多くあります。

他に、加齢や運動不足による体力や筋力の衰えから、血流が悪化し、低血圧になることもあります。

血圧が低いとどうなる？

低血圧は高血圧に比べて緊急性が低いことから、特に気にしていないという方も多くいます。

ただ、低血圧は実際に様々な不調やトラブルの原因になる場合も多く、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

特に、めまいや立ちくらみの症状が頻繁にあるという方は、悪化すると失神してしまう場合もあります。

そのため、低血圧だからといって軽視するのではなく、症状が悪化する前にきちんと改善するに越したことはないのです。