強迫性障害は遺伝する?強迫性障害が親から子供に遺伝する確率は?
強迫性障害は、何かしらのイメージや考えにとらわれて繰り返し脅迫行為を行ってしまうという心の病気です。
強迫性障害は子供から大人まで年齢問わず発症する病気ですが、結婚や妊娠を考えている女性の方は強迫性障害が子供に遺伝してしまうのではと不安になる方も多いでしょう。
そこで、そもそも強迫性障害は遺伝するものなのか、また強迫性障害が親から子供に遺伝する確率はどのくらいあるのかについてまとめました。
強迫性障害は遺伝する?
強迫性障害は遺伝するかしないかは、実はどちらとも言えません。というのも、強迫性障害と遺伝の関係性についてはまだはっきりとした研究結果が出ていないのです。
そのため、仮に親が強迫性障害と診断されていて、産まれた子供も強迫性障害であったとしても、遺伝が原因かどうかは明確に判断できないということになります。
また、強迫性障害を引き起こす直接的な原因は、セロトニンという脳内物質が不足することが挙げられます。
ただ、セロトニンには遺伝性がありませんので、仮に親がセロトニン不足であっても同じように子供もセロトニンが不足した状態で生まれてくるということはないのです。
上記の理由からも、強迫性障害は遺伝性がないとは言い切れませんが、強い遺伝性はなく、親が強迫性障害なら必ず子供も強迫性障害になるということはありません。
強迫性障害が親から子供に遺伝する確率は?
強迫性障害が親から子供に遺伝する確率は、現在の研究データではおおよそ10%~20%程度だと言われています。
つまり、仮に親が強迫性障害であった場合は、10人に1人~2人の割合で子供も強迫性障害になるということです。
また、もし親が強迫性障害で、その子供が一卵性の双子だった場合、双子の両方に強迫性障害の症状が現れる確率は60%以上とかなり高くなります。
ただ、一卵性双生児は遺伝子もほぼ同様となりますので、上記の結果は当然と言えば当然かもしれませんね。
強迫性障害は、上記で記載したように現時点では遺伝に関する明確な研究結果がありませんが、一卵性双生児の例からも若干の遺伝性はあると考えられています。
しかし、強迫性障害は、遺伝によって発症するというよりも、育った環境などの方が大きく影響しているというのが一般的な見解です。
強迫性障害は遺伝よりも環境的な要因が強い?
強迫性障害は多少の遺伝性がある可能性はありますが、何よりも環境的な要因が大きい病気と言えます。
確かに、強迫性障害の親から生まれた子供の10%~20%は、同じように強迫性障害を発症するというデータはあります。
ただ、上記のデータは遺伝が問題なのではなく、生まれた後の環境が問題なのではないかという考えもあります。
つまり、子供が強迫性障害のある親と一緒に生活をしたり、しつけを受けたりする中で、後天的に強迫性障害になったという考え方です。
例えば、極度の潔癖症で一日に何度も掃除をしたり、体を洗ったりという症状がある強迫性障害の親は、子供にも同じレベルで清潔さを保つように厳しくしつける場合が多くあります。
そうなると、子供は知らず知らずのうちに綺麗にしなければという強い固定観念が生まれ、親と同じように極度の潔癖症になるケースがあります。
このように、親の症状にもよりますが、強迫性障害の人と同じ環境で長年過ごすことで、自身も強迫性障害になったという事例は少なくありません。
そのため、強迫性障害は遺伝よりも環境的な要因が強い病気だと考えられているのです。
強迫性障害でも子供を産んで大丈夫なのか?
強迫性障害は、上記で記載したように特に遺伝性が強い病気ではありませんので、自分が強迫性障害だからといって必ずしも子供も強迫性障害になるということはありません。
ただ、親が強迫性障害の場合、子供への接し方やしつけなどが原因で、子供を強迫性障害にしてしまう可能性は否定できません。
そのため、強迫性障害だからといって子どもを諦める必要は全くありませんが、出来れば子育てをする前に強迫性障害を改善することが望ましいと言えます。
しかし、一般的に強迫性障害の治療に用いられる薬は、妊娠や出産に影響を与えるリスクもあります。
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