吃音の症状は年齢で変化する?幼児期・思春期・成人期のどもりの違いは?
一言で吃音といっても、現れる症状は様々です。また、吃音の症状は年齢によって変化していく傾向があります。
吃音症は幼児期で発症する場合が多くありますが、成長してもずっと同様の症状が現れる、あるいは症状の程度が変わらないというわけではないのです。
そこで、吃音の症状は年齢で変化するのか、また幼児期・思春期・成人期のどもりの症状の違いについてまとめました。
吃音の症状は年齢で変化する?
幼児期に発症することの多い発達性吃音の場合、成長するにつれて現れる吃音の症状も変わっていきます。
発達性吃音は、小学校に入学する前にはおおよそ半数以上が自然と症状が改善されると言われています。
ただ、中には成長してもなかなかどもりが治らないという方もいますので、幼児期は特に自分の吃音やどもりを自覚していなくても、成長すると共に意識するようになります。
そのため、小学校や中学校、高校や大学、そして社会人と年齢が上がるにつれて吃音の症状にも変化が見られるようになるのです。
幼児期や思春期、成人期のどもりの症状の違いは?
年齢が上がるにつれてどもりの症状が変化するのは、自分が吃音だということを意識するようになるためです。
そのため、話すことに消極的になったり、吃音を隠そうと工夫するようになります。
つまり、年齢によって吃音の症状が変わるというよりは、自分で様々な工夫をするため、必然的に症状が変化すると言えます。
変化の仕方も人それぞれ異なりますが、特によく見られる症状はいくつかありますので、幼児期、思春期、成人期に分けて見ていきましょう。
幼児期の吃音の症状
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幼児期は「あ、あ、あ、ありがとう」のように言葉を繰り返す連発や「おーーはよう」のように言葉を伸ばす伸発(引き伸ばし)という症状がよく見られます。
また、小学校に上がる頃になると「・・・・りんご」のように、言葉に詰まってなかなか話せない難発(ブロック)という症状が現れます。
思春期の吃音の症状
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思春期になると、自分がどもっているということを強く意識します。そのため、周囲に吃音だと分からないよう工夫するようになります。具体的には、話し始めに「えっと」「あのー」などを挿入する、自分の言いやすい言葉に言い換える、無理に話そうとせずに黙る、発言を回避するといった行動も見られます。
また、どもる状況から抜け出すために目を擦る、体をそらす、手を振る、足をばたつかせるなどの随伴運動という行動をする場合もあります。
成人期の吃音の症状
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成人期になると、自分の吃音に対する工夫も複雑化していきます。そのため、見られる症状も個人個人で大きく異なります。
長年どもりの症状と付き合ってきたことで、吃音だと分からないようにする話し方が上手くなり、一見吃音だと分からない場合も少なくありません。
ただ、中には吃音があることで人と話すことやコミュニケーションをとることを避け、社会人として生活しにくくなるケースもあります。
年齢が上がると吃音の症状が悪化する?
吃音症は、年齢が上がるにつれて徐々に症状が良くなる場合もありますが、逆に悪化するケースもあります。
特に、自分の吃音を強く意識してしまうと、話す前に「どもったらどうしよう」「どもりたくない」という不安や恐怖から、表情がこわばったり、赤面をするといった反応が出てしまうことがあります。
他に、相手から視線をそらす、小声になる、話し方が単調になる、イライラする、攻撃的な行動をとるといった態度も見られます。
吃音に付随する行動や態度は、自分の吃音に敏感になればなる程どんどん悪化していきます。
吃音は症状が悪化する前に改善することが重要
吃音は放置しておくと、症状が悪化して社会生活に支障をきたす場合もありますので、出来る限り早急に対処することが大切です。
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