加害恐怖とは?加害恐怖症の症状や特徴、チェックする方法は?
加害恐怖とは、強迫性障害の症状の1つで、誰かに危害を加えたのではないかという強い不安を感じることです。
加害恐怖症の方は、実際には誰も傷つけていないのに、不安になって何度も周囲に確認をしたり、事件などのニュースを調べるといった症状が特徴です。
加害恐怖は、強迫性障害でよく見られる強迫観念で、一般的な妄想などとは異なる病気となります。
そこで、加害恐怖について、加害恐怖の症状や特徴、またチェックする方法についてまとめました。
加害恐怖とは?
加害恐怖とは、自分が他人や物に何かしらの被害を与えたのではないかという不安感や恐怖感に襲われる症状で、強迫性障害で起こる強迫観念の1つです。
ただ、加害恐怖は、実際に誰かを傷つけたり、物を壊したことで起きる症状ではありません。
実際には何もしていないにも関わらず、もしかしたらという不安な考えや疑惑が次々に際限なく湧いきて、いつまでも安心することが出来なくなってしまいます。
加害恐怖は、簡単に言えば極度の心配性という捉え方もできますが、不要な心配だと分かっていても自分では感情をコントロールすることが出来ないのです。
加害恐怖症の症状や特徴は?
加害恐怖症には、いくつか特徴的な症状があります。代表的な症状としては、不安や疑惑がいつまでも消えないという症状です。
他にも、加害恐怖症の症状には、安心するために何度も確認を繰り返したり、危険が及ぶ可能性や縁起の悪いものに対して過敏になるといったものもあります。
また、何でも自分のせいだと思い込んでしまうという症状も加害恐怖の方の特徴です。
不安や疑惑が消えない
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加害恐怖症の方は、車を運転している際に何か轢いた気がする、さっき階段で肩が触れた人がはずみで落ちたのではないかといった実際には起こっていない現象に対して非常に強い不安感や疑惑を持ちます。
何度も繰り返し確認をする
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加害恐怖の方は、不安や疑惑がいつまでも消えないため、事故を起こしたのではないかと思った場所に戻ったり、ニュースなどで自分が起こした事件や事故が報道されていないかを何度も繰り返し確認します。
危険な場所や物を避ける
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自分が刃物を持っていたら誰かを傷つけてしまうのではないか、高速道路で車を運転したら事故を起こすのではないかといった不安から、加害恐怖の方は人や物に危害を及ぼす可能性のある物や場所を回避するようになります。
縁起の悪い数字や日時を避ける
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4などの死を連想させる数字を避ける、縁起の悪い日には外出しないなど、自分が不吉、縁起が悪いと感じるものを過度に避ける傾向があります。
全て自分の責任だと感じる
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加害恐怖症は、他人のミスであっても、自分が悪いと思い込んでしまう場合が多くあります。自分に全く非がない場合でも、時には関係のない過去の出来事までさかのぼって自分の責任だと考えてしまうのです。
加害恐怖をチェックする方法は?
加害恐怖をチェックする方法は、加害恐怖症の症状や特徴に自分が当てはまっていないかを確認することです。
もし事故を起こしてしまったら、物を壊してしまったらといった想像や心配は誰でもするものですよね。ただ、普通は実際に起こってもいないことをいつまでも考え続けることはありません。
ただ、不安感がいつまでも消えなかったり、必要以上に何度も確認をするという方は、単なる心配性ではなく、加害恐怖症を発症している可能性があります。
特に、周囲から「心配し過ぎ」「ひどい心配性だね」「確認がしつこい」などといったことをよく言われる場合は、改めて症状をチェックする必要があります。
加害恐怖症は日常生活に支障をきたすことも
加害恐怖は、過度な心配性とも言える症状が特徴となりますので、自分でも自覚しににくく、周囲からも理解されにくい症状です。
ただ、加害恐怖症は危険を及ぼす可能性や縁起の悪いものを極端に回避するようになりますので、車の運転ができなくなる、人ゴミを避ける、包丁やカッターに触れないなど、日常生活に支障をきたす場合も多々あります。
そのため、症状が悪化する前に、出来る限り早い段階で改善することが重要となります。しかし、自分では本当に加害恐怖なのか判断できない、あるいは病院に行くのは抵抗があるという方も多いでしょう。
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